茅葺(屋根)とは

今では山茅やヨシが主材料

今では山茅(ススキ)やヨシが主とした材料となっておりますが、本来は、その土地の身近にある植物を使い、屋根材として使用していました。
稲藁や小麦、麻殻など、どんな材料でも屋根に上げれば、それらを総称して『かやぶき屋根』と呼んでいます。
また、今の日本では特例や規制の緩和により指定された地域以外では消防法により新築で、かやぶき屋根で建てることは出来ません。
そして民間で所有し維持していくことは、昔のような地域全体で修繕や葺き替えを行ういわゆる(結い)が、ほぼ無くなってしまい、職人が全国を回らなくてはならなくなり、材料の茅も、刈り手の人手不足もあり、単価も上がり負担だけがかかるようになっているのが現状であります。

山茅(ススキ)
茅葺き作家として
茅葺師として画像

今までに日本各地を回らせていただき、文化財や民間の修理、葺き替えに携わらせて頂きました。
以前、私に『日本にはシャッターを切りたくなる景観は無い!』と言ってくださった方がおり、今でもその言葉が重く、重要な一文となっております。
これからは今までの経験を生かして、家の屋根だけでなく、普段関わることが無い一般の方々にも小物(犬小屋やポストなど)を作って、実際に皆様にも触れて、使っていただきたいと思います。

また、街の景観も作っていくアート作品『茅葺き作家』としても活動していきます。
「昔ながらを取り戻す」だけでなくこれからは「かやぶきの魅せ方、形、景観、実用性アイテム」と言ったことに重点を置き、個展やオーダーメイド製作・販売も行っていきます。
また 実際の屋根の修復や、冬季には茅刈りなども、ワークショップのような形で皆様にも体験していただけるイベントも、数を増やしていきます。めっちゃ楽しいので是非!

かやぶき屋根の魅力
かやぶき屋根の魅力
作品紹介
作品紹介